スクラップブックから
朝日新聞2018年10月11日朝刊
What Why 漱石、書き込みの洋書
夏目漱石(1867〜1916)がロンドンで購入し、
本人自身が書き込みをした跡のある洋書が
新たに2冊見つかった。
(略)
1冊は「不可知論」(物事の本質を認識することは
不可能という哲学的見方)に関するもの。
(略)
もう1冊は空間や時間を科学的に考察したもので
「impressions(印象)」の語に下線がある。
「What」「Why」などと
漱石が英語で書き込んでいるところもある。
調査し新発見と特定した
中島国彦・早稲田大学名誉教授(日本近代文学)は
「漱石は本を読みながら対話するように
疑問などを書き込んだ。(以下略)」と語る。
(略)
11月25日まで
東京都新宿・同館(引用者注:漱石山房記念館)の
松岡・半藤家資料受贈記念特別展で展示されている。
(岡惠里)
記事で紹介されている二冊目の書籍は
挿入写真によれば、"MODERN SCIENCE" とある。
科学の領域まで漱石が踏み込んで、
What、Whyと書き込みながら著者と対話していた姿が印象的だ。