クリッピングから
朝日新聞2019年11月12日朝刊
非英語圏の英語力 日本は53位
昨年から下落 100カ国・地域調査
スイスに本部のある国際語学教育機関が今月、
英語を母語としない100カ国・地域で、
日本の英語力は53位だったと発表した。
昨年より四つ順位を下げ、4年連続で5段階の下から2番目の
「低い」と認定された。
アジアの25カ国・地域で比べても、
韓国(37位)、中国(40位)などに次ぐ11番目だった。
世界各地で語学を教える「EFエデュケーション・ファースト」が
オンライン上で実施した無料テストの結果を
「英語能力指数」としてまとめた。
2011年から公表しており、今回は世界230万人のデータを分析。
日本からは数万人が参加したという。
(略)
同社広報担当の遠藤玲奈さんは
「経済成長している国では英語を話せることが収入源につながるため、
学ぶ動機になる。日本は経済の停滞にともない、
ここ10年は英語力も伸びていない」と話した。
(宋光祐)
大学入試制度改革の一環でで英語試験を変えようとしたことが頓挫した。
日本が立ち直るために必要なスキルのひとつが英語力であることは
誰しも認めるところだろう。
これまでの英語教育では不足していることは
この記事のデータひとつを見ても明らかだ。
教育問題を政争の具にするのは国の未来にとって愚かなことだ。
文科省大臣の失言を批判するのは理解できるが
英語教育改革を遅延させることは日本にとって損失だ。
野党議員たちは政府与党を批判するだけでなく
改革を進める志を持ってほしい。