私のランドセル、行き先はアフガニスタン

クリッピングから
毎日新聞2023年7月8日朝刊
読者投稿欄「みんなの広場」 6年使ったランドセルを寄付
中学生 戸島果菜江 12(東京都)


  私のこげ茶のランドセル。
  小学校6年間、ずっと一緒にいたランドセル。
  それを寄付することにした。
  お金を払って財布や小物入れに作り替えてもらうこともできた。
  でも6年間、ランドセルとして頑張ったから、
  これからも同じように頑張ってほしい。
  それに受け取っただれかが喜んでくれるだろうと思った。


  行き先はアフガニスタン
  あまりにも壊れていると寄付できないが、
  私のランドセルはちっちゃな傷しかないから大丈夫だと思う。
  向こうに届いたら、
  もらった子も大事に使ってくれるに違いない。


  私のランドセルがその子の役に立ち、
  将来に向けていろんな可能性の手助けになればいいなと思う。
  勉強から広がるいろいろな可能性を、
  私はランドセルを通じて届けたい。


  こんなことを考えているうちに私は気付いた。
  だれかの幸せを思うことは、
  私にとっても幸せなことなんだ、ということを。