僕の英語勉強法(その8)

中級英語を身につけた人にお勧めしたいのが、
同じヨーロッパ系の言語をもう一つ並行して
勉強することです。
「え〜っ!、ひとつでもタイヘンなのに
ふたつも〜」とおっしゃるかもしれませんが、
英語を手がかりに学んでいけます。
反対に英語ってやさしいなぁと思えてくるから不思議です。
僕は2年半前にミュンヘンに本社を持つ
クライアントの仕事をするようになったとき、
ドイツ語の勉強を再開することにしました。
大学のときに第二外国語で選んで以来ですから
31年ぶりの挑戦です。
もちろん、僕のベースキャンプはNHKラジオ講座
どうせ全部忘れているから初級も中級もまとめて聴くことにしました。
中級は分からないことだらけですが、
そんなことは気にせずとにかく毎日聴いて耳を慣らすのです。
さて2年半の成果。
なぜかドイツと縁が深くなり、
仕事でミュンヘンやフランクフルトに出かけたり、
ベルリンスクールに通うようになりました。
昨日はベルリンスクールのクラスメートMatthiasが紹介してくれた
ハンブルグの二人組と仕事を始めることになり、電話会議です。
"Schoenes Wochenende!(よい週末を)"。
会議のしめくくりにそうあいさつすると、
「おおおっ!」と反応してました。
ベルリンにいるときもメニューをそれなりに読み解いたり、
ドイツ人のクラスメートがくしゃみすると、
"Gesundheit!(お大事に)"と声をかけるくらいはできます。
そんな片言でも、ドイツ人たちはみんな喜んでくれます。
いまはアラビア語が気になるのですが、
これ以上外国語の習得に時間を割く訳にはいきません。
言語は文化の精髄です。
その国の文化に触れようとするとき、
その人たちの言語を学ぶのが近道です。
言語を学ぶのに近道はないですが。
ブラジルに行くときはブラジル・ポルトガル語を、
タイに出かけるときはタイ語を。
たとえ片言でも学んで使ってみます。
現地でコミュニケーションの助けになることは間違いありません。
僕はいつもそうします。
ベルリンスクールでは
ルーマニアイスラエル、ロシア、チェコの友人ができました。
僕の知らない言語が複雑に飛び交います。
僕の一生かけても、みんなの言語を全部身につけるのは
無理なんだろうなぁ。そりゃ、無理ですよね。
休み時間にときどき一言二言くらいは教わって発音してみます。
そう言えばスイス人のThomas、
そんな多彩な級友たち、ゲストスピーカーたちを相手に
次々と言語を切り替えて会話を続けます。
温厚な人柄で自慢ひとつしないのに、恐るべし、スイス人!