そうだ、車海老にしよう



久しく京都に遊びに行っていない。
西新橋一丁目にも京料理の店「京の里」がある。
西新橋・食事情シリーズ(その15)。
ランチだからとりわけ京都と言うこともなく、
上天丼、1,500円。
副菜一品、おすまし、漬け物、水菓子が付く。
「1,000円の天丼とはどこが違うの」と尋ねると
ブラックタイガーと車海老の違いだと言う。
ここは500円ふんぱつしても車海老だろう。


この店は地下にあり女性客が多い。
女性に人気のある店には共通点がひとつある。
コストパフォーマンスが高いことである。
したがって店に入る前に少々割高かなと感じても
女性客でにぎわっていれば大丈夫。
価値がなければ女性は通わない。
自前で食べることに関しては、男より数倍財布のヒモが固いのだ。
揚げたての車海老、ししとう、カボチャなどの夏野菜、
なるほど値段に見合った丁寧な仕事で過不足ない。


カウンタ−の端では女性の一人客が
オリンピック中継を見ながら850円の親子丼を食べていた。
この人は1,500円の上天丼はきっと注文しないんだろうな。
勝手な想像をしてみる。


ランチを終えて階段を上り外に出ると、
看板が夜のメニューに変わっていた。
はも、鮎、ぐじ、鮑。
こうしたお品書きを眺めていると、
京都で遊びたくなってくる。