東京銭湯お遍路・第27湯は、
渋谷3番、湯あそびひろば天龍泉。
闇の中に忽然と現すその姿はご覧の通りなんとも派手ですな。
地下天然水を使い、男湯と女湯が日替りで入れ替わる。
この夜の男湯の目玉は、うたせ湯。
肩や首の疲れをほぐすのに充分なパワーの湯量です。
女湯には露天風呂。これも気になります。
さて幡ヶ谷の湯上がり。
几帳面な文字と、
メニューや材料のディテールにこだわるのが面白く、
とんかつ屋「とん忠」の暖簾をくぐった。
「条件付きではありますが、厚切りロースかつの定食
（只今、1900円）の販売が、七年ぶりに再開となりました。」
どうです。こんなふうに書かれると
初めて訪れたにも関わらず、
七年ぶりに販売再開が実現した「厚切りロースかつの定食」を
頼んでみようかな、と心が揺れるでしょう？
「条件付きではありますが」……
どんな条件なんだろう。
七年ぶりの販売再開を阻む条件って、なに？
人気メニューランキングが貼り出してあるのも愛嬌で
店主が几帳面なのは1-4月までの注文数を
パーセンテージで表記していることだった。
親父、コピーライティングだけでなく、リサーチも好きなんですね。
岩手の豚を使ったトンカツの味はなかなかおいしく、
値段もとってもリーズナブル。
ガイドブックに登場する類いの店ではないんだろうけど、
市井の好店を訪ねるのは気晴らしになりますね。
