物干し読書室とハエタロウ


戸外で風を感じながら本を読むには
なかなかいい季節である。
夕刻、コーヒーカップと読みかけの本、
読書用メガネを用意して「物干し読書室」に向かう。
メイド・イン・タイランドの木の椅子は、
粗大ゴミとして処分されようとしていたのを僕が引き取ったものだ。



食客猫ハエタロウの住まいがここにあるからして、
人恋しいハエタロウは当然のように僕のヒザに乗ってくる。
日暮れ近くなるまでかれこれ一時間半、そうして過ごす。
昨日、O動物病院のO先生に歯肉炎を抑える二度目の注射を打たれ、
ようやく缶詰ご飯を食べられるようになった。



ハエタロウはどこかの家で長く飼われていたらしく、
人恋しがる猫なのである。
今週は人と会うことも多かったので、ひとりと一匹の時間は
自分のペースを取り戻すひとときになる。



秘湯会の畑では、本日、絹さや、スナックエンドウの三度目の収穫。
塩を入れた湯でサッと湯がいて野菜室で保存しておく。
取り立ての野菜は自然の甘みがあって、繊維質も柔らかい。



  (ウォーキングコースの中途で出会ったカモ。
   カメラを向けてもいっこうに逃げようとしませんな)