China Airlineか、Air Chinaか


新記録である。
最寄りの私鉄K線の始発4時55分に乗り、
成田エクスプレス1号新宿発5時55分に乗り換える。
どちらもこれまで乗ったことがなかった。
ある協会のお招きで北京に出かけるのだが
用意していただいたのが9時成田発の便。
予約してあるポケットWiFiを空港で受け取る時間も必要なので
どうしてもこの電車に乗っておきたい。
さすがに眠たい。



第二ターミナルに着いて電光掲示板を確認すると
僕の乗るCA422便の表示がない。いやな予感がする。
事前にサイトでも調べてCAだから
てっきりChina Airlineの略だと思っていたが
地上係員に尋ねたら間違いであることが判明した。


CAはAir China、すなわち中国国際航空のコードで
第一ターミナルからの出発であった。
だったらコードはCAでなく、ACとしておいてほしかったな。
まぁ、China Airlineは台湾の会社だから
大陸の協会が使うはずもない……といまごろ気づいても遅い。
しかも、ポケットWiFiを予約した店は
あと10分ほど待たないと開店しない。
う〜む、どうするか。



こんなときこそあわててはいけない。
まずは10分待ってポケットWiFiを受け取る。
次に1階に降りてタクシーを拾う。
第一ターミナルまでは基本料金で行ける距離。
僕から行き先を聞いて複雑な表情をしていた運転手さんに
チップ込みで1,000円払う。近くて、ごめんね。
やれやれとチェックインカウンターに行くと今度は長蛇の列。
ここに並んでいたら確実に乗り遅れる。
僕が乗る便ではなかったが欠航便が出たため振り替え作業中らしい。
殺気立って係員に文句をつけている女性もいる。




   (成田空港ではなく北京空港の掲示板。
    一番離れているゲートから税関まで10分歩く)


いただいたのがeチケットだったので
自動チェックインの機械で手続きをしようとしたらエラーの連続。
どうもいやな予感はこんなときに限ってよく当たる。
振り替え作業対策で大わらわの係員をようやくひとりつかまえ
事情を説明して別の列に並ばせてもらい、ようやくチェックイン……
と思ったら別の係員が僕の名を呼び、
親子連れが僕の席に座りたいので譲ってくれと頼まれる。
まぁ、仕方ない。こちらは大人の男だもんな。我慢しないとな。



ところが、別の席を取ろうとした係員の眉間にシワが寄る。
「予約しようとすると、すぐに別の人がログインしてきて
 ふさがっちゃうんです……」
そんなこと言ったって
僕の席は既に(なかば強制的に)譲らされちゃったし、
これで座席がないなんてことになると
今日中に北京に入れない可能性もあるのか……
以前、初めて上海に招待されたときに同じようなことがあったので
ちょっとクラクラしてくる。
さて、物語のその先は……



まぁ、なんとか北京に着き
空港そばのホテルにチェックインできました。
ここに三日間缶詰になってある広告賞の審査をし、
そのまま東京に帰るというのが僕の今回のミッションなのです。