樹木の端切れのコースター



僕が週末に通うコインランドリーの傍に
木材加工の作業場がある。
ときどき前を通り過ぎると
材木の端切れを使ったコースターのようなものを売っている。
なるべく加工せず樹木の風合いを残したものを選び数枚買う。




工芸品と呼ぶほどのものでなく
せいぜい一枚100円から200円くらいのものである。
鍋敷きにしたりコーヒーカップを置いたりデザート皿を置いてみる。
あるいはテーブルの上にただ置いて
ときどき眺めたり触ったりする。



その感触は十条斉藤酒場の欅のテープルの心地よさに
少し似ている気もする。
どこかは知らぬが、この木がもともと生えていた土地の
山か森のことを想像してみる。