短編ノンフィクション、Kindle Singles


僕のキンドルは第二世代。2009年に購入した。
このところ英語の本を読む機会がまた増えて
それにつれて登板回数が増えてきた。
本体に小型のキーボードが埋め込まれているのは
いまのキンドルにはないスタイルだ。
紙に近づけたペーパーホワイトの質感は
LEDを使用したタブレットとは異なる。
書物を手にする満足感に近づけようとする工夫を感じる。



2011年1月からはKindle Singlesのサービスが始まった。
普通の書籍の1章から3章分くらいの分量のノンフィクションを
中心価格帯99セントから4ドル99セントで販売する。
中には無料のものもある。



無名のライターの作品を拾うのではなく、
「ヴィレッジ・ボイス」元編集長、コロンビア大学助手David Blumが
既に著名であるライターの短編を選んで紹介している。
既に402点が販売されている。
これはとても面白い試みだと僕は思う。
ちなみに僕は以下のSingleのお試し分を読んでみた。
お試し分は無料で読める。


  "The Battle of $9.99: How Apple, Amazon,
  and the Big Six Publishers..."
  by Andrew Richard Albanese
  (Kindle Price: $1.33)



アメリカでは新聞社が次々と経営破綻し、
調査報道の場が狭くなっている。
すぐれたノンフィクションをたやさぬ場として
Kindle Singlesが機能するとよい。
eBooksの強みで著者印税は70%である。
リアル書籍と棲み分けながら成長してほしい領域だ。
Singlesのネーミングはレコードのシングル盤から来ている。