牛丼並盛290円で腹ごしらえできるか


秋空の下、昼時に街をフラフラしていると、
歴史には残らぬような細部が飛び込んできて面白い。
すき家」が期間延長で牛丼並盛を290円で出している。
吉野家が期間・地域限定で牛丼並盛300円セールを始めたことに
すばやく対応したのだ。
通常は350円だから20%近い値引きになる。



   (「すき家」ホームページから引用)


いまや牛丼は物価指数にも使われていて、
並盛の値段が300円を超えると「高い」と思う客が多数いる。
さて、290円の並盛がどんなものか。
これだけで昼ごはんになるのか。
さっそく覗いてみた。


もちろん店は満員。女性客もちらほら見かける。
半数の客は並盛300円の注文のみ(僕もそうしました!)。
味噌汁、漬け物、生卵、サラダなどをセットにして、
一食としてより充実させる客も半分くらいいる。


紅ショウガをたっぷりのせて、七味を少々。
すき家」は牛肉、タマネギのシンプルな牛丼だ。
隣りの男性客は「ネギ抜きで」と頼んでいたから、
ごはんに牛肉煮がのっているだけ。
これ以上シンプルな牛丼はない。


味はまぁ予想通りで可もなく不可もなく、店を出た。
ううむ、なんだか物足りない。
これでは午後いっぱい元気に働けそうな気がしない。
ちょっと考えたあげく立ち食いそばの「丹波屋」に入り、
かけそば(240円)を頼んだ。



  (『食べログ』より「ぽぱい」さんの写真を引用)


丹波屋」はチェーン店ではなく
根強いファンが多い。
かけそばなのにワカメをちょびっと乗せてくれる。
本来天ぷらそばが人気だが、
牛丼の後に天ぷらそばをはしごしてたら
身体によくないに決まっている。
第一、昼から二軒はしごしている会社員ってどうなんだ、
と自問する。


でも、かけそばを食べてお腹も落ち着いた。
これで安心して仕事ができる。
僕は牛丼290円時代を乗り切るには落第だった。
みんな、あれだけでよくお腹がもつなぁ〜。感心するよ。
この日のランチは二軒で計530円也でした。
すき屋」の290円牛丼は期間を延長して
10月22日朝10時まで実施中。