うなぎ弁当を配達した(自分の分も含む)


国産うなぎ、魚沼産コシヒカリが到来したので、
うなぎ弁当を作って区営ケアハウスに暮らす母を訪ねた。
4月に87歳になった母は最近使い始めた杖を使い
近所のコンビニに出掛けて買い物をしたり、医者や銀行にもひとりで行く。
僕は家族以外にケアハウスの相談員、ケアマネージャー、
ヘルパーのみなさんともチームを組み、
必要な助けは無理せず遠慮せずお願いすることにしている。



その分、安心してフルタイムの仕事を務め、
経済的に支えることが大切だと社主催「介護離職防止セミナー」で学んだ。
実際に自分でやり始めて、「その通り!」と実感する場面が多い。
その代わり、心のケアとまではいかないかもしれないが、
母が元気な間にときどき胃袋のケアをしてみようと思ったのだ。


付け合わせはスーパーで購入した胡瓜、茄子の浅漬け。
うなぎにはさっぱりした漬け物が合うだろう。
デザートは同居人が松本出張で買ってきた古典的なブドウ。
お中元にいただいた黒烏龍茶ペットボトルが残っているので、それも活用。
うなぎ弁当は熱が取れるまでフタをせず充分冷ましておき、
漬け物、ブドウ、黒烏龍茶は出発ギリギリまで冷蔵庫で冷やしておく。



母の住むケアハウスまで
自転車、電車、徒歩で1時間はかからない。
お昼に間に合うように届けると、
「おいしい、おいしい」と母はすべてきれいに食べてくれた。


僕もお相伴でうなぎ弁当をいただく。
真空パックを湯煎した後、片側を炙ろうと網で焼いたら
身が柔らかくて崩れてしまった。
もちろん身の崩れた方を弁当屋がいただく。
味に変わりはないものね。



  (盛り付けに成功したうなぎ弁当。
   食後処分しやすいように100円ショップで器を買っておいた。
   Lサイズ2ヶ108円。おかず入れは10ヶ108円)


こうした訪問は一週間の夏休み中なら
こちらも気分、時間のゆとりを持ってできるから有難い。
土日の週末はこうしたことをしようとも、ちとあわただしい。
なので、とても親孝行と呼べるレベルではないのだが、
お金をかけず、時間のあるときに自分ができることをしてみようかと思う。


ちなみに我が家はうなぎ好きの血統で
15年前に亡くなった父も大好きだった。
絶滅危機にあるニホンウナギの生態はとても心配だが、
人にいただいた以上は、上手に活用していただくことを心がけたい。