無限の玉突きとミルクキャラメル


月給で生活する社会人になって39年目終了。
勤務している社では4月に組織改編がある。
僕も部を異動。
新部長・新メンバーと仕事を続けることになった。
プロフェッショナル40年目のシーズンが始まる。



我が家の近所でも大変化が起こり、
清水屋酒店、魚卯、三栄青果が廃業・閉店。
清水屋酒店ご主人Kちゃん(70代)は
お祭りの際、店前に神輿山車の休憩所を提供したり
隣節の区民集会所管理をしてきた地元リーダーのひとり。
さて、こうした活動は今年はどうなってしまうんだろう……
町一番の魚屋・魚卯がなくなり、
どこで仕入れたらいいか、大王食堂は途方に暮れる。



清水屋若主人、魚卯従業員は就職活動を始めた。
Kちゃんは小学校へ給食の食材を配達する仕事を続ける。
困るのは客だけじゃないですよね。
みんな生活がある。



資本がグローバルに肥大することは
まるで遠い世界の出来事のようだけれど、
無限の玉突きが細部まで続いて、
不意を突かれた僕たちは地上でこうしてオロオロしている。
清水屋酒店での僕の最後の買い物は
森永ミルクキャラメル二箱、240円。