東工大シンポジウム「現代の社会と宗教1995〜2017」


テーマ、池上彰さん、
加えて東工大キャンパスに惹かれて大岡山に向かった。
同校リベラルアーツ研究教育院主催、
平凡社共催公開シンポジウム
「現代の社会と宗教1995〜2017」を聴講する。



250名収容のレクチャーシアターがあっという間に満員になり、
雨の中、長蛇の列を作る人たちを
当初予定になかった第2、第3、第4会場に案内した。
700〜800人は集まったのだろうか。


さすがは英語名Tokyo Institute of Technology。
あわてず騒がず持てる技術を駆使して(?)
三つの別会場にも映像・音声を同時配信した。
予想していなかった事態にも手際がよい。
雨の中、並んで待って帰されたらガックリくるもんな。


開演時間となってもなお待たされる第1会場の観客のために
池上さんはじめ、全スピーカーが登壇。
「場つなぎ」と称する池上さんの語りが面白い。
なぜ自分が東工大教授オファーを受け、いまに至るか。
笑いを誘いながら、観客をもてなす技はプロフェッショナル、
サービス精神満点だ。



休憩を入れて3時間強。
池上さんは無論、上田紀行院長、
弓山達也・中島岳志両教授、司会の渡邊直樹。
飽きさせぬ語り、独自の視点で役者が揃った感じだ。
東工大リベラルアーツ研究教育院、勢いを感じますね。


1995年の阪神淡路大震災
オウム真理教事件から現在に至るまで
若者を中心として蔓延する「生きづらさの感覚」、
救いとしての宗教(ボランティア等に形を変えている)が
この日の中心テーマとなった。


同じメンバーで非公開で
さらに2回のパネルディスカッションを実施。
2018年に渡邊直樹が編集者として出版予定。
内容も豊かで来た甲斐がありましたが、
いまどき「入場無料(予約不要)」がうれしかったですね。
それにつられてやってきたシニアも大勢いたのでは。




(昼食はキャンパス食堂で。豪華メニュー、711円!味噌汁32円がシブいね)


僕は毎日新聞8月6日朝刊記事で
このシンポジウムを知りました。
新聞は読んどくもんですね。