文芸甲子園、岩手、宮城圧勝


スクラップブックから。
讀賣新聞2017年12月4日朝刊
第32回全国高等学校文芸コンクール入賞作品決定



高校文芸の甲子園のような存在なんだろうか。
入賞作をつらつら眺めているうちに
面白いことに気づいた。


   小説部門:
   最優秀賞・文部科学大臣
   「音よ、はじけろ」
   岩手県立盛岡第三高等学校3年 
   佐藤風花(さとう ふうか)


   優秀賞・読売新聞社
   「瑠璃色の雫」
   岩手県立一関第一高等学校3年 
   及川慈子(おいかわ ちかこ)


   短歌部門:
   最優秀賞・文部科学大臣
   「神鳴りが」
   岩手県立盛岡第二高等学校2年 
   牛越凜(うしごえ りん)


   文芸部誌部門:
   最優秀賞・文部科学大臣
   「黎(れい) 第十七号」
   岩手県立盛岡第三高等学校文芸部


   優秀賞・一ツ橋文芸教育振興会賞
   「志郄文芸 五十一号」
   岩手県立盛岡第四高等学校文芸部


圧倒的に岩手県立が強く、
中でも盛岡勢が賞を独占する勢いだ。



上位入賞作品を掲載した
「全国高校文芸集 第32集」
(発行=公益社団法人全国高等学校文化連盟)を
希望者に送ってくれる。
その宛先が、


   岩手県立盛岡第四高等学校内、
   全国高等学校文化連盟事務局文芸コンクール係

とある。


盛岡第四高校の中に事務局があるのか。
なんだか不思議だな。
よほど伝統があり、指導する先生も意欲があるんだろうな。
盛岡勢で入賞を競い合って、選に漏れた年は
先生も部長も部員も大変だろうな、
と余計な心配をしたくなる。



岩手勢に続くのが宮城勢で
以下の2件が入賞。
文芸甲子園の世界では
東北が圧倒的に強いのが分かりました。


   詩部門:
   最優秀賞
   「頬杖(ほおづえ)をつき、その時を待つ」
   宮城県 聖ウルスラ学院英智高等学校3年 
   金森悠夏(かなもり ゆうか)


   短歌部門:
   優秀賞・読売新聞社
   「群鳥は」
   宮城県 仙台白百合学園高等学校3年 
   松本ルミナ(まつもと るみな)


愛媛県今治西高校・徳丸さんが
俳句部門で最優秀賞・読売新聞社賞を授賞したのが
唯一の東北圏外でした。
入賞作はこちらからどうぞ。




マンガ『響—小説家になる方法』を読んだばかりだったから
高校生の文芸コンクールに目が止まったのかな。
響効果だな。