あさり新生姜ごはんを炊いてみた(平松洋子さん指導)


同居人の作った常備菜ばかりで弁当三連投も気が引ける、
という訳では全然ないのですが、
平松洋子さんの文庫本を昨晩寝床で読んでいて、
今夜作ってみようかな、と思ったのです。
それは、あさり飯!


(書店でパラパラ読みすると、ついつい買ってしまう。タイトルもいつも秀逸)


平松さんのエッセイ「あさり飯の仕掛け」には
こうあります。


   ①殻のままのあさりと水を小鍋に入れ、火にかける。
   殻が開いたら、あくを引き、あさりのだしを取る。


   ②あさりを取り出し、身をはずして取っておく。


   ③あさりのだしを冷ます。


   つまり、あとで合体作戦。冷ましたあさりのだし
   (おまじない程度に酒と塩をくわえる)で米を炊き、
   蒸らすときに身を戻すのである。



(あさりの身が少ないのは寂しいので、奮発して2パック買ってきました)


   ひと手間かかるけれど、
   こうすると米にあさりのだしが染みこんでいながら、
   身はふっくらとして味わい深い。


   ひとつぶひとつぶ、貝のうまみを凝縮した飯のうまさは
   おかわり必至、あとを引いて困るくらいだ。
   ごはんなのに、おつな酒の肴になるところも芸のうち。
                     (pp.195-196)


平松さんの文章の巧さは無論あるけれど、
これはね、どうしてもいっぺん自分で作りたくなりますね。
塩の代わりに薄口醤油を使い、
あさりの身を戻すときに
新生姜を刻んで一緒に混ぜてみました。
蒸らしが終わったらちょいとつまんでみよう。
お、旨いじゃない。



という訳で本日の大王夜食弁当。
あさりと新生姜の炊き込みごはん。焼売。煮玉子。かまぼこ2切れ。
絹さやお浸し。カボチャそぼろ煮。隠元胡麻和え。キャラブキ
絹さやが旬で値段が下がっているので
2パック買って常備菜にお浸しを作っておきました。


(前作のタイトルもいいでしょう。有楽町のキッチン大正軒、いい店でした)