漫画家・手塚治虫の作品を世に出すために伴走した1
3人の編集者「手塚番」インタビュー。
外伝3本、アシスタントだった石坂啓コミックエッセイを加えた文庫決定版。
佐藤敏章『手塚番〜神様の伴走者〜』
(小学館、2010/文庫2018)を読む。
- 作者: 佐藤敏章
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/06/06
- メディア: 文庫
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「はじめに」から引用する。
幸か不幸か私自身が
"手塚番" になることはありませんでしたが、
漫画編集者として四半世紀を過ごし、
漫画家との数々の軋轢(あつれき)や葛藤(かっとう)を経て、
ふと思ったのは、手塚漫画が、
現代のストーリー漫画を考える際の原点であるように、
"手塚番" が、漫画家と担当編集者の関係の、
少し極端ではありますが、典型ではないか、ということです。
そういった、極めて個人的な興味から、
13人の "手塚番" の方々と、
手塚先生と "手塚番" を同時に視野に入れておられたお二方に
インタビューさせていただき、
「ビッグコミック スペシャル増刊」「ビッグコミック1」誌上で
とびとびに掲載したものが、本書の母体です。
手塚治虫の生み出す物語の背後に
編集者との人間ドラマがこれほど隠されていたとは。
黒衣に徹するプロの編集者たちに光を当て、
佐藤敏章は、読み応えのあるインタビューに仕上げた。