夜が更けてくると、哲学書や思想書より
肩の凝らない小説がいいな、と思う。
朱野帰子『わたし、定時で帰ります—ハイパー』(新潮社、2019)を読む。
- 作者: 朱野帰子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2019/03/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
デジタル広告等を制作する会社に勤務する主人公・東山結衣は
どんなに忙しくても定時退社。
勤務時間中は手抜きでなく、きちんと仕事をする女性だ。
政府が旗振る「働き方改革」の時代に、
「あ、こういう人、いるいる」と思える人物が次々登場する。
キャラクターの設定・描写・台詞がしっかりしていて
エンターテインメント小説として楽しめる。
4月から吉高由里子主演TBS系火曜ドラマとして
放映されているのもむべなるかな。
プロデューサーたちが見逃さない作品なんですね。
定時で帰れるわたし、シニア社員も納得です。
第1作は図書館での順番待ちが長すぎるので、
古書店で入手しました!
楽しみな作家です。
- 作者: 朱野帰子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2019/01/27
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
初出 「yomyom」vol.53〜55
「わたし、定時で帰ります。2 ブラック企業討入り篇」
単行本化にあたり、改題の上、加筆修正
朱野帰子は2009年、『マタタビ潔子の猫魂』で
ダ・ヴィンチ文学賞対象受賞。
- 作者: 朱野帰子
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/01/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (5件) を見る