クリッピングから
讀賣新聞2019年11月25日朝刊
フレイル 介護費用10倍
兆候なしに比べ 状態悪化早く 国立長寿研調べ
新聞記事で最近よく見かける言葉「フレイル」。
解説を引用する。
筋力などが低下し始め、心身が弱ってきた状態。
「病弱」を意味する英語「frailty」をもとにした言葉で、
2014年に日本老年医学会が提唱した。
食生活の改善や運動、社会参加などの対策で回復が可能とされる。
研究班が用いるフレイルのチェック項目:
-体重の減少
-筋力の低下
-疲労感
-歩行速度の低下
-身体活動の低下
3項目以上該当→フレイル
1〜2項目該当→プレフレイル
該当なし→兆候なし
フレイル対策に有効な方法を記事はまとめている。
対策として、たんぱく質を含む肉や魚などを積極的に採り、
野菜や果物などもまんべんなく食べるようにする。
口の衰えをチェックできる歯科健診を受けるのも良い。
運動習慣がない人ほど、フレイルになりやすいことも分かった。
改善するには、スクワットや片足立ちなど、
筋力やバランス能力を鍛える運動が有効とされる。
普段から意識して坂道や階段を選んで上ることも大切だ。
糖尿病や腎臓病を患う人や、使う薬の種類が多い人も、
フレイルの危険性が高まるので注意が必要だ。
高齢者は社会とのつながりが薄れがちだ。
趣味や地域の活動に参加し、交流を図ることも、
気持ちに張りが出て、フレイルの予防・改善に効果がある。
(略)
(医療部 米山粛彦)
僕が通う太極拳教室の女性会員たちは
筋力アップのトレーニングを太極拳とは別に受けている人が多い。
筋力が落ちると転びやすく、怪我しやすくなるのだそうだ。
平均的な同年齢の男性より遙かに健康意識が高く、
情報やネットワークを持っている。