「自粛から自衛の局面」って、どういう意味だろう?

今週は約2か月ぶりに電車に乗り、
沿線のケアハウスで暮らす91歳の母の雑用を手伝いに行ってきました。
通勤時間帯を避けたのでさほど混雑はなく、
ほとんどの乗客がマスク着用、距離も取って利用していました。


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別の日には6月から営業再開した駅ビルに入っているS書店で本を購入。
行きはウォーキング、帰りは雨が激しくなったのでバスを利用しました。
各座席の窓を少しずつ開けて換気に注意しています。
座席が空いていても坐らずに、距離を空けてつり革につかまる人もいます。


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さらに別の日、再開した地元図書館に取り置きの本3冊を借りに行きました。
僕の暮らす地域では図書貸出カードの下一桁が偶数、奇数かで
それぞれ偶数日、奇数日の訪問を奨励し、混雑緩和に努めています。
マスク着用が原則ですが、忘れた人、持っていない人のために
図書館員手製のガーゼとゴム輪でできたマスクが用意されていました。


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(アラート発令中の都庁ビル。Ⓒ産経新聞社)


東京都は12日午前0時アラートを解除、
「ステップ3」への移行を発表しました。
小池都知事の記者会見でのコメントを引用します。


  東京アラート、これを本日解除する。
  これまで自粛のお願いばかりしてきたが、
  これからは自衛、自らを守る自衛の時代。
  自粛から自衛の局面ではないかと

              (FNNプライムオンライン、2020年6月12日)


「自粛」から「自衛」?
でも、これまでだって僕たちは
都や国に一方的に「保護」されてきた訳ではないでしょう。
めいめい情報を収集し、それなりに意志を持って
「自粛」し「自衛」してきたと思うのです。


小池知事はステップや数字管理などを細かく発表し
都民に「自粛」を要請してきた割には、
最終段階でのアクションに疑問が残ります。
すべては都知事選挙での再選ありきでスケジュールが組まれてきたのでは、
と勘ぐられても仕方ないのかな、と思ってしまいます。


ノンフィクション『女帝 小池百合子』(文藝春秋、2020)
を執筆・出版した石井妙子さんは著書『おそめ』を読んで知りました。
綿密な取材を元にし、銀座の伝説のマダム・おそめに
スポットライトを当てた、印象的な作品です。
石井さんの筆が小池さんの実像にどのように迫ったか、
僕は気になっています。


女帝 小池百合子 (文春e-book)

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おそめ―伝説の銀座マダム (新潮文庫)

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