茨木のり子『倚りかからず』(ちくま文庫、2007/単行本、1999)

毎日新聞2022年2月12日朝刊
新聞広告(筑摩書房
詩集としては異例、累計27万部突破のベストセラー
倚りかからず 茨木のり子


  もはや
  できあいの思想には倚りかかりたくない

  もはや
  できあいの宗教には倚りかかりたくない

  もはや
  できあいの学問には倚りかかりたくない

  もはや
  いかなる権威にも倚りかかりたくない

  ながく生きて
  心底学んだのはそれぐらい

  じぶんの耳目
  じぶんの二本足のみで立っていて
  なに不都合のことやある

  倚りかかるとすれば
  それは
  椅子の背もたれだけ


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  NHK 2022.1.19 O.A
  「クローズアップ現代+
  特集<茨木のり子 ”個”として美しく>で朗読、大反響!


  茨木のり子集 言の葉 全3冊

  しなやかに凜と生きた詩人の歩みの跡を、
  詩とエッセイで編んだ自選作品集。
  「倚りかからず」「自分の感受性くらい」
  「わたしが一番きれいだったとき」、
  単行本未収録の作品なども収め、
  魅力の全貌をコンパクトに纏める。



この広告を読んだ日、
書店に出掛けて
文庫本『倚りかからず』を購入しました。