クリッピングから
毎日新聞2024年2月22日朝刊
「さあ これからだ」198(鎌田 實)
「朝は来た、にぎやかだ」
昔から健康食の合言葉に「まごわやさしい」
(豆、ごま、わかめ、野菜、魚、しいたけ)というのがあるが、
低栄養やフレイルのことを考えると、
やはりこれでは物足りないように思う。
(引用者注:最後の文字「しい」は「しいたけ、いも」という説もある。
いもは野菜の一種だがこの考え方だと特別扱いするようだ)
いくつになってもピンピン元気でいるために、
「朝は来た、にぎやかだ」を合言葉にしてもらいたい。
「あ」
油。オメガ3系脂肪酸のえごま油やアマニ油、
オメガ9系脂肪酸のオリーブ油など。
「さ」
魚。サンマ、イワシ、サバなどの青背魚にはDHAやEPAが含まれている。
「は」
発酵食品。腸内細菌の善玉菌の働きをよくする。
「き」
きのこ。食物繊維が豊富。
「た」
卵。黄身に含まれるコリンは、
認知機能の維持によいとされる。
好きな方は1日3個まで。
「に」
肉。たんぱく質は筋肉量アップに欠かせない。
「ぎ」
牛乳。
たんぱく質やカルシウムが豊富で、
骨粗しょう症の予防になる。
「や」
野菜。抗酸化力の高い色素は、
老化のもととなる慢性炎症を防いでくれる。
「か」
海藻。食物繊維やカルシウムなどが豊富。
「だ」
大豆。
たんぱく質が豊富。
これら10品目から、毎日7品目を食べることをおすすめしたい。
(略)
「まごわやさしい」に比べて
「朝は来た、にぎやかだ」は文言が長いのが難点だ。
「朝が来た」だったか、「朝は来た」だったか、その都度確認が要る。
鎌田式を生活の一部にするために料理、食事のたびに唱えている。