10年分のほこりの重さ


年末年始休暇の第三日、第四日は小そうじ第三弾。
本棚の整理に取りかかる。
いまの家に引っ越してきた時に本棚の作り方には工夫をした。
と言っても、工夫をしたのはもっぱら同居人であるが。



ウェブ時代、映像時代とは言っても、
知の骨格、背骨を作るのに本の栄養は欠かせない。
普段からそれだけお世話になっているのだが
本棚の奥の奥までなかなかそうじが行き届かない。
今年は一冊一冊のほこりを払うことから始めてみよう。



  (そうじが終わると、なんだか明るくなった)


場所によっては10年分のほこりが沈殿しているから
そうそうあっさりとは片付かない。
二日間、日暮れまでたっぷり時間をかけて
ようやく一階の分はやり遂げた。
労働食にはおでんがあるから安心だ。



ちゃんとまじめに働いてみると何事にもごほうびはあるもので、
探していた本、この際読んでみたい本などが、
奥の奥からほこりにまみれて現れる。
この休みの間に二三冊は手に取ってみようか。
どの本がどのへんにあるか、頭の中でも棚卸しができたから、
次に本を探すときには役立つことだろう。



読んだ本、読みさしの本、買ったまま読んでいない本。
同居人と自分の知の歴史のようなものが
本の森の中から見えてくる。


それにしても、
「少年老いやすく、学成り難し」であることよ。