銭湯天国の実力派「幸の湯」


僕の週末のお楽しみは東京銭湯お遍路
カバンに手ぬぐい忍ばせて、
第62湯は大田12番・幸の湯にやってきました。
大田区の銭湯は初めてです。
都内銭湯全895軒制覇第一号Oさんのホームグラウンドとして
銭湯ファンに知られる幸の湯。
一度はおじゃましてみたいと思っていたのでした。



透明の天然温泉、露天風呂、水風呂(冷泉)が揃っていて
さすがに実力派の銭湯です。
毎朝6時から朝風呂もやっているというから徹底しています。
湯は軽く柔らかい。つい長湯したくなる湯質です。
Oさんはなんと毎朝毎晩、日に二度ずつ入りにくるそうです!
銭湯界のイチローと僕は呼びたい。



  (ケロリン桶、欲しいな……)


大田区には現在61軒の銭湯が営業しており、
そのうち15軒に温泉、10軒に露天風呂があります。
(温泉・露天併設が6軒)。
都内でも有数の銭湯天国です。
それでもこの二年間で12軒廃業しているのですから
まったく油断がなりません。



きょうはお酒を呑まずに帰ろうかなと思っていたのですが、
駅前の商店街でそそられる暖簾を見つけてしまいました。
ちょっと覗いていこう。
どうやら近所のおじさまたちの憩いの場所のようです。
話し声、笑い声がなかなかけたたましい。


マドンナらしき店のおばさまに
ハムエッグ(サラダ付)やら野菜炒めを作っていただき
僕も一休みしていくことに決めました。
そのうち客のひとりの奥方が現れ、
「さ、あきらちゃん、帰ろ」と旦那を連行します。
あきらちゃんはどこかの警備員のユニフォーム姿でした。