武藤康史『国語辞典の名語釈』を読む。
武藤の名を最初に知ったのは
小西甚一『古文の読解』(2010)の解説だった。
14頁に及ぶ解説が異様に詳しい。
- 作者: 小西甚一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/02/09
- メディア: 文庫
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初版、改訂版(復刊した文庫の底本)の「はしがき」の違い。
「蛍雪時代」に連載した『古文の読解』の原型。
さらには小西が講師を務めていた
「旺文社大学受験ラジオ講座テキスト」にまで遡る。
この人はいったいどんな人なのだろうと興味を持ち、
武藤の著作を買い集めた。
そのうちの一冊がこの文庫だ。
- 作者: 武藤康史
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/07/09
- メディア: 文庫
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『辞林』『言海』『明解國語辞典』『日本国語大辞典』。
明治から平成まで続く辞典の名語釈に武藤は徹底的にこだわる。
文庫には書き下ろしの国語辞典年表が付いた。
この年表欲しさに単行本を持っているのに
文庫も買った辞書フリークたちがいる。
(文中敬称略)