充実した内容の本を読んだなぁ、と満足感があった。
タミム・アンサーリー『イスラームから見た「世界史」』
(2011/小沢千重子訳)を読み終えた。
- 作者: タミムアンサーリー,小沢千重子
- 発売日: 2011/08/29
- メディア: 単行本
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通常の世界史はヨーロッパ視点である。
その世界史ではイスラームは添え物のように触れられるだけで、
異物扱いの印象を残す。
けれども、イスラームから見た世界史はまるで像が異なる。
9/11から現在に至るまで、混沌と見える世界の様子を理解しようとするなら
二つの合わせ鏡で像を結ぶ努力が要る。
著者はアフガニスタンの父親、アメリカの母親を持ち、
アメリカ社会で暮らす作家である。
シーア派、スンニ派の違いすら分からず
イスラームやテロリズムを語るのは確かにとても危険なことだ。
685頁と大部にも関わらず読みやすく、感情を抑制した語り口で
欠落していた世界史の像を映し出し、僕たちの歴史理解を助ける。
おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/04/09
- メディア: 新書
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本書は池上彰『おとなの教養』巻末文献案内で知った。
我が家に一番近いK図書館にも所蔵されていて、
二週間ずつ二度に分けて借り読了した。
紀伊國屋書店出版。
Destiny Disrupted: A History of the World Through Islamic Eyes
- 作者: Tamim Ansary
- 出版社/メーカー: PublicAffairs
- 発売日: 2010/04/27
- メディア: ペーパーバック
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