流れる水のように古式楊式太極拳


木曜日は17時30分に終業ベルが鳴ると、
帰り支度をして「お先です!」と仲間に挨拶して会社を出る。
地元で参加している太極拳教室の稽古だ。
隔週で指導にきてくださるN先生の動きを見ていると、
流れる水のように美しい。
窓ガラスに映る僕の姿は自分のイメージとはまるで異なり、
できそこないの大型ロボットが動いているようだ。



どうにかこうにか入門して10ヶ月目に入り、
出張以外は欠かさず通って29回の稽古を重ねてきた。
出席率だけならリーダーMさん、
会計係Nさんに続いてクラスで3番目だ。
1時間ほどストレッチで身体をほぐし、
それから太極拳の動きを練習する。
ストレッチにも意味があって、
後でやる太極拳に連動するように筋を伸ばしていくのだ。



   (香港の友人anothermountainman作品
     "back to the future/tai chi")


ま、原理が徐々に分かってきても実践までは遠い。
頭で理解しても身体がついていかない。
幸い、このクラスは人柄がよく、
かつ技の向上にあまり関心のない仲間が多い。
N先生にとっては張り合いが少ないだろうが、
僕にとっては参加する際、気持ちと身体のハードルが低いのが助かる。



東京にも「爆弾低気圧」がやってくるとの天気予報で、
リーダーの判断で普段より30分ほど早めに稽古を終えた。
電車が停まるような事態になれば
千葉まで帰るN先生が難儀するからだ。
きょうから10月が始まった。
2015年もあと3ヶ月だ。