希少サンゴ、移植させずに工事開始


きょうのスクラップブックから。
朝日新聞2017年11月6日夕刊
辺野古新たな護岸工事



   米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の
   名護市辺野古への移設計画で、
   政府は6日、埋め立て予定海域の南側で
   新たな護岸工事を始めた。
   県に許可を申請中の希少サンゴの移植を待たずに、
   準備が整ったと判断した。
   (略)


   防衛省沖縄防衛局は先月26日、
   南側の埋め立て予定海域で7月に見つかった
   希少なサンゴ1群体を別の場所に移植するための
   特別採捕許可を沖縄県に申請した。


   だが、「仮に移植をしなくても、
   水流のシミュレーションから環境悪化にはつながらない」
   (政府関係者)として着手に踏み切ったという。



記事を注意して読んでみよう。
沖縄県が政府に申請したのではない。
防衛省沖縄防衛局が希少サンゴを移植するための許可を
沖縄県に申請したのだ。


その申請手続きを一切無視して
中央政府は護岸工事を開始したことになる。
政府の中でも、中央と沖縄では
判断が180度反対であることが明確に可視化されている。


「環境悪化につながらない」とした政府関係者は
どんな科学的根拠を示してそう判断したのか。
国民に説明していただきたい。
選挙期間中にさんざんアピールしていたのは
丁寧な説明を心がける政府ではなかったのか。


サンゴ(日本大百科全書/ジャパンナレッジ)
沖縄基地問題(日本大百科全書/ジャパンナレッジ)



昨夜の自分用賄いごはんのデザート。
奈良の知人にいただいた柿を完熟させ、
上からカルヴァドスをスプーン一杯。
豊かな気持ちになれますね。