スクラップブックから
朝日新聞2018年4月16日朝刊
語る—人生の贈りもの—
病室で締め切り恋しくなった
イラストレーター 山藤章二(第1回)
半世紀以上、組織に属さずに働いてきましたが、
あんなに長い間、休んだことはありません。
(引用者注:昨夏、ひざを悪くして半年以上入院)
世間から忘れられるんじゃないか。
病院にいると、恋しくなったのは、締め切りのある暮らし。
ホンネです。
戻ってこられる居場所が、ありました。
風刺画という、ひとかけらの才能をすべて注入して、
切り開いた世界です。
なかでも週刊朝日「山藤章二のブラック・アングル」。
入院中、「最終ページをあけています」
と編集長に言ってもらえました。
どんなに励みになったことか。
(聞き手・木元健二=全15回)
写真を見て、最初、
山藤章二さんだとは気づかなかった。
80代でも誰かに必要とされ、
自分の居場所で仕事を続ける。
誰にでも真似できることではないですね。
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