スクラップブックから
そこにディランが ただ凜と
フジロック公演を見て
音楽評論家・岡村詩野(寄稿)
ボブ・ディランが
「フジロック・フェスティバル2018」最終日に登場した。
ノーベル文学賞受賞後としては初の来日公演が、
老若男女入り乱れる緑豊かな開放的な空の下というのは、
その授賞式にさえ出席しなかった男としてはあまりに格好いい。
(略)
ラストは「風に吹かれて」。
もちろんアレンジは大幅に変わっている。
気づかなかった人もいるかもしれない。
時々ハーモニカを口に当てる以外は終始ピアノを弾いたまま、
全16曲、1時間半のパフォーマンスを終えた後、
メンバーと並んでステージ上で仁王立ちしたディラン。
そしてスッと照明が落ち、
気がついたらすっかり日が落ちた夜の闇の中に消えていた。
(略)
(いずれ消されてしまうと思うけど、リンクを貼っておきます。
Special Thanks to y fujisawa)
音楽だけを観客に伝えて
何も足さない、何も引かない(©西村佳也)。
「風に吹かれて」を地で行っているボブ・ディラン、
格好いいですねぇ。
岡村詩野さんの文章が
現場の雰囲気を読者に届けてくれました。
ディラン来日公演はフジロックで101回目。
そんなに来ていたんだと驚きました。
勝手なことを言えば、
僕は普通に唄う「風に吹かれて」を聴きたいなぁ。
観客でもないのにいちいちうるさいよね。