クリッピングから
讀賣新聞2021年6月7日朝刊
読者投稿欄「気流」
「見た目で判断」ダメ
大学生 中谷友香 18(富山県小矢部市)
先日、アルバイト先のコンビニに、
こわもての男性が来ました。
金髪から放たれる雰囲気に圧倒され、
緊張しながら商品を袋に詰めました。
しかし、その男性は会計を済ますと、
「ありがとう」と優しく声をかけてくれました。
お釣りも全て募金箱に入れてくれました。
私はその瞬間、
人を見た目だけで判断するのは良くないと実感しました。
お客さんからのすてきな贈り物に心が温まり、
これからもアルバイトを頑張ろうと思いました。
コンビニやスーパーで買い物をするとき、
僕も実行していることがあります。
お金を支払い、商品を受け取るときに
「ありがとう」と一言言葉を添えることです。
相手がうれしいかどうかは分かりません。
でも、無言で立ち去るのでなく、
かと言って大げさにならないように、
自分の気持ちを表現したいのです。
そんなとき、挨拶の言葉は役に立つ。
中谷さんの投書を読んで、
店員さんが励まされることもあるんだなあ、と知りました。
相手の言葉を柔らかく受け止められる感受性が
とても素敵だと思います。