一年に一回、定例行事がある。
The New York Timesカスタマーケアセンターに電話することだ。
現在、デジタル版のNew York Timesは4週間で15ドルだ。
僕は何年も4ドルで読んでいる。
それには英語での交渉が必要になる
4週間で4ドルになるのは新規購読者に対して
一年限定で実施しているディスカウント料金だ。
でも、思うのだ。
僕は2013年からのデジタル版読者だ。
新規購読者だけに特典を与えるのでなく、
長く購読していて、かつ現在収入の少ない読者にも
同等の特典を与えてもいいのではないか、と。
交渉が決裂すれば、購読をいったん中止することもできる。
紙版だったら配達する人や、
その人たちを雇う人たちの生活もあるだろう。
一方デジタル版は、もちろん背景には同じような手間、元手が要るにせよ、
購読を許可するも、中止するも、
担当者のボタン一つの操作だ。
僕という読者に購読を許可して、読者数を確保し、4ドルの収入を得るか、
ひとりの読者をあきらめて、4ドルの収入を失うか。
ボタン一つの操作で決まる。
僕は、カスタマーケアセンター担当者との会話のやりとりを楽しむ。
何が何でも4ドルに値切りたい訳ではない。
お互い人間同士、言葉のキャッチボールを楽しみたい。
で、今回の交渉結果は?
2023年2月まで月4ドルで読めることになりました。
それはそれで助かります。