クリッピングから
NHKテキスト「趣味どきっ!/読書の森へ 本の道しるべ」
12/2022-1/2023(ナビゲーター・菊池亜希子 俳優)
「はじめに」から引用する。
ようこそ、読書の森へ。
この森にはたくさんの入り口があり、
どこからでも、誰でも自由に入れます。
ただし、歩くときは一人きりです。
木漏れ日のさす遊歩道に足を踏み入れると、気分がよくなり、
日常を忘れられるでしょう。
心の赴くままに散歩をしていると、
周りの茂みがだんだん深くなり、樹々が高くなってきます。
薄暗い森の中で、時に底知れない沼を見つけたり、
見たことのない動物に出会ったりして、ドキッとすることもあります。
それでも「もっと奥へ、奥へ」と歩を進めたくなる、不思議な森。
読書というのは、そんな森のようなものです。
進めば進むほど奥深く、
何を読めばいいのか迷うこともある読書の世界。
そこで道しるべになってくれるのが、8人の「本好き」たちです。
ある人は、文学全集を頭から読み通し、
知られざる名作を見つけてほくそ笑みます。
またある人は、見た目が好みの本を「ジャケ買い」して、
予想外の言葉との出会いを楽しみます。
大好きだった本を数十年ぶりに読み返し、
自身の受け止め方の変化をおもしろがる人もいます。
8人8様の本とのつきあい方が、
きっと「森の歩き方」の参考になるはずです。
それでは、読書の森へ
出発しましょう。
(pp.2-3)
読書の森、8人の道案内は次のみなさん。
角田光代(作家)、福岡伸一(生物学者)、ヤマザキマリ(漫画家・文筆家・画家)、
町田樹(スポーツ科学者、元フィギュアスケート選手)、平野レミ(料理愛好家)、
堀川理万子(画家・絵本作家)、鹿島茂(フランス文学者)、Aマッソ・加納(芸人)
放送はEテレで
12月6日から1月31日まで毎週火曜日21:30-21:55(各25分)、
再放送は翌週火曜日00:15-00:40。
「はじめに」には署名がないが、
編集協力として名を連ねている伊藤あゆみさんの文章だろうか。