岩瀬大輔『金融資本主義を超えて
ー僕のハーバードMBA留学記』を読む。
タイトルだけだったらきっと手にはしなかった本だ。
金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記 (文春文庫)
- 作者: 岩瀬大輔
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/05/08
- メディア: 文庫
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僕は6月から石倉洋子先生主宰の
「グローバル・アジェンダー・セミナー2013」に参加している。
第4回ゲストスピーカー谷家衛の課題図書に
岩瀬の別の著書があった。
谷家にまず興味を持ち、
谷家が惚れ込み仕事をした人として岩瀬に興味を持った。
芋づる式である。
いい人に惚れ込むのはいい人である確率が高い。
僕は谷家に出会ったことで
ファンドマネジャーにも志が高い人がいることを知った。
岩瀬の本を読むことで
ハーバードにもいい奴がいるじゃないかと見直したのだ。
(あ、石倉先生も確かハーバード博士号でした……)
なにかいいかって僕の座右の銘である
「世のため、僕のため」を地でいっている感じなのだ。
岩瀬は谷家の会社を始めとするファンディングで
出口とライフネット生命を立ち上げた。
金の要る子育て世代に本当に必要な保険だけを
納得のいく価格でインターネットで販売するサービスを始めた。
オブラートに包まれた既得権益に触れたがる人は少ない。
それが巨大な権益であるならなおさらだ。
岩瀬はそこにまっすぐに斬り込んでいく青さと、
なおかつ討ち死にしないだけの戦略、人脈の老獪を
ハーバード留学時代から自分に装備し続けた男なのだ。
(文中敬称略)