池上彰評/佐藤優の現代版『何でも見てやろう』


小宴片付け、掃除、賄い昼ごはんを14時までに終える。
近所のK図書館に出掛ける。
きょうは6冊返却して、7冊借りてきた。



(通読したのは2冊。後は拾い読み。
気になる本は二度三度借りてきて読み継ぎ、読み通す)


毎日新聞日曜版「今週の本棚」に目を通す。
出版社各社が出している小冊子、
「波」(新潮社)「ちくま」(筑摩書房)「図書」(岩波書店
最新号を拾い読み。



「波」2017年8月号に池上彰
奥野長衛/佐藤優の新著『JAに何ができるのか』を評している。
「日本の農業に可能性を見る」冒頭を引用する。


   かつて小田実(おだまこと)の
   『何でも見てやろう』という旅行記が一世を風靡し、
   海外旅行する若者たちにとってのガイドとなりました。
   いま佐藤優氏は、森羅万象あらゆることに興味・関心を抱き、
   新たに得た知見を私たちに伝えてくれます。
   いわば現代版の『何でも見てやろう』シリーズのひとつが、
   この本ではないかと思えてしまいます。
   読者にJA=農協の新しい姿を教えてくれるのです。
   (p.84)




池上は佐藤との共著も数冊あり、
肝胆相照らす盟友関係。
僕は二人の著作からいつも多くのことを学ばせてもらっている。
公明党創価学会に続いてJAに取り組んだ佐藤優
多くの物書きがタブーとして立ち向かわない巨大な存在に
真っ向から、虚心坦懐に挑む姿が池上の筆で彷彿としてくる。


JAに何ができるのか

JAに何ができるのか

何でも見てやろう (講談社文庫)

何でも見てやろう (講談社文庫)

(文中敬称略)