柳本光晴『響—小説家になる方法』(小学館、2015-17)


副題が「小説家になる方法」。
TSUTAYAでパラパラ眺めても、
なんとなく地味そうだなぁ、と思ってた。
柳本光晴『響—小説家になる方法』(1〜7巻、2015-17)を読む。



いやぁ、ぶったまげた。
主人公の女子高生、響のキャラクターが素晴らしい!
天与の才能で書いた処女作が芥川・直木賞同時受賞。
マンガならではの荒唐無稽と思いきや、
響、切れ味がいい。



不良の級友、審査員の小説家、テレビ局プロデューサー。
筋が通らなければ、手が出る、足が出る。
眼鏡をかけた文学少女の風貌で強い、強いわ。
暴力にもちゃんと理由があって、
強い物の理不尽に敢然と向かっていく。



(寄りかかる大王の顔に足を載せる胡留さん。やるね)


空気を読むだの、忖度だの、同調圧力だので
自分自身をがんじがらめにするような社会に筋を通す姿に
読んでてスカッとする。
マンガ大賞2017に選ばれたのは道理だった。
立ち読みで判断してて、ごめんなさい!


選考員のみなさんのコメント
下線部クリックでお読みくださいな。
いや、みなさん、たいへんな目利きです。
マンガ好きのみなさんが
ノーギャラ、手弁当で運営している賞なんですね。
感服。


今年2017年で第10回。
これまでの受賞作はこちらです。
これからマンガを借りるときのガイドにさせてもらいますです。


(早く、続きが読みたいっ!)