柚木麻子『3時のアッコちゃん』(双葉社、2014)


柚木麻子「アッコちゃん」シリーズ第2作、
『3時のアッコちゃん』(双葉社、2014)を読む。


3時のアッコちゃん

3時のアッコちゃん


勤務していた出版社の倒産後、
アッコちゃんこと黒川敦子(くろかわ あつこ)はパリで半年間修業。
旧知の外国人と移動車両店舗「東京ポトフ&スムージー」を立ち上げる。


会社でくすぶる後輩、OLたちを
食の大事さを伝えながら励まし、勇気づける物語。
食べることにぞんざいな男性中心の社会に対して、
「食」で痛烈な揺さぶりをかける作者の視点が新鮮だ。


ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)


第1作『ランチのアッコちゃん』
2014年10月時点で12万部のベストセラー。
読む人はとっくに読んでいたんだなぁ。


初出:「小説推理」(2012〜14)