「高校生なら1週間から10日」と著者が書いています。
ぼくはもうちょっとかかりました(苦笑)。
大西泰斗/ポール・マクベイ『一億人の英文法ーすべての日本人に贈る
ー「話すための」英文法』(東進ブックス、2011)を読了(一回目)。
「本書の特徴・使い方」から引用します。
英語を話すために必要なのは、ネイティブの意識です。
彼らが単語を使うとき、文を作るとき
どういった意識でそれを行っているのか、それを知りコピーする。
それが英語を話し、そして彼らと同じ簡便なやり方で読み、
聴きとるための要諦なのです。
(p.4)
両先生が教室で話すように書かれた文法書。
とっつきやすくて、しかもタメになります。
一例を挙げると33ページを費やして解説している
「基本前置詞」は本書の圧巻です。
前置詞は日本語訳では学べない単語の筆頭です。
簡単な位置関係から、無数の日本語に対応する意味が生まれるからです。
ここでは前置詞の基本イメージとそこから派生する、
代表的な用法を解説しました。
しっかりと身につけていきましょう。
(p.379)
優等生っぽくない例文を読むのも、
大西先生自身が手がけたイラストレーションを見るのも実に楽しい。
英語習得で難関のひとつとされる前置詞に
「ネイティブが持つ言葉のイメージ」というアプローチで攻略します。
両先生は秋乃ろーざさんと
NHK英語ラジオ講座「ラジオ英会話」の講師を勤めています。
この番組が面白いので、お二人の主著に挑んでみました。
僕が購入した2018年版で第30版、既に50万部突破のベストセラー。
大学受験生に本書を独占させておく訳には参りません。