「100分de名著」と旅した一年

毎週月曜22:25〜22:50放送のEテレ「100分de名著」。
欠かさず見るようになって一年が過ぎた。
その間のラインナップは以下の通り。


  <2020年>

  7月 吉本隆明『共同幻想論』(講師:先崎彰容)
  8月 ミヒャエル・エンデ『モモ』(講師:河合俊雄)
  9月 デフォー『ペストの記憶』(講師:武田将明)
  10月 「谷崎潤一郎スペシャル」(講師:島田雅彦
  11月 『伊勢物語』(講師:高樹のぶ子
  12月 ブルデューディスタンクシオン』(講師:岸政彦)

  <2021年>

  1月 カール・マルクス資本論』(講師:斎藤幸平)
  2月 フランツ・ファノン『黒い皮膚・白い仮面』(講師:小野正嗣
  3月 「100分de災害を考える」(講師:若松英輔
  4月 渋沢栄一論語と算盤』(講師:守屋淳
  5月 三島由紀夫金閣寺』(講師:平野啓一郎
  6月 レイ・ブラッドベリ華氏451度』(講師:戸田山和久


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(各講師渾身執筆のテキスト。100ページ少々で600円。入門書としてお手軽でお買い得)


番組プロデューサー・秋満吉彦、講師の先生方、
司会の安倍みちこ、伊集院光らに導かれながら、
自分だけの選択なら訪れなかったであろう未知の領域を旅する。
「受動的読書」を満喫した後は、原著を手にして、
今度は少し能動的に、旅をし直すこともある。


隣町の三省堂書店を覗くと、
毎月のテキストが売上ベスト10に顔を出している。
番組を楽しんでいる人たちが近所にもこんなにいるんだなぁ、
と、なんだか心強いような気持ちになる。


7月(放送は6月28日から)は
上野千鶴子さんが案内するボーヴォワール『老い』。
キャスティング・選書、ともに素晴らしい。
放送が待ち遠しい。