カンヌに小さな定宿がある


僕のカンヌでの定宿は小ぶりなGホテルだ。
カンヌは映画祭、広告祭(正式にはフェスティバル・オブ・クリエティビティ)など
フェスティバルで食べている街だ。
期間中は宿代がグンと跳ね上がる。



   (二本の通りにはさまれていて、入り口も二ヶ所。
    メイン通りからはそこにホテルがあることを気づかない)


以前来たときブラブラ散歩していて、
その名の通り花と樹木の庭があるこの小さなホテルに興味を持ち、
フロントで値段を尋ね、パンフレットをもらった。
社のヨーロッパ宿泊規定料金18,000円を
一日あたり3,000円オーバーするだけで朝食付きで泊まれる。
この期間は豪勢なホテルに泊まれば規定の3倍は取られるのだ。



   (可愛らしい庭があるのがホッとする。
    ここで朝食を取ったり本を読んだりメールを書いたり)


気に入って、2012年以来自分で直接予約を入れ、
宿のおじさん、三人のおばさんたちともすっかり顔なじみになった。
空港のユニクロショップで
一人ひとりに新作Tシャツをおみやげに買っていくと、とても喜んでくれる。
「自分のウチだと思って過ごしてね」とご主人が僕に言う。



僕はGホテルの一室をベースキャンプにして、
会場に出かけたり、部屋で自分の用事をしたりする。
朝食のオレンジジュース、カフェオレ、クロワッサン、バゲットが旨い。
過不足なくて、僕にはちょうどいい。