ドイツ文学者であり作家である池内紀の言葉を借りれば
ドイツ語学者であるだけでなく
言語哲学者であった関口存男(つぎお)。
関口の逝去を惜しんでまとめた『関口存男の生涯と業績』を読みたいが、
あちこち調べてみると国立国会図書館しか蔵書を置いていない。
ここは書籍は貸してくれない。
原則、館内での閲覧のみだ。
週末に弁当、お茶持参で行ってみるかと覚悟したら、
アマゾンに掘り出し物が出ていた。
自由が丘N堂出品だ。
2,000円プラス送料257円で計2,257円。
7,000~8,000円取られてもおかしくない稀少本だ。
新刊のPOD(注文印刷)版だと10,000円を超える。
ギフト券残高も大分心細くなってきたが、ここは買い!
こういうチャンスは二度ないと思った方がいいと自分に言い聞かせる。
取り寄せてみると、
昭和34年第1刷と思えないほど状態がよく、
ああ、買っておいてよかったなと思えた。
外函オモテ面にこう書いてある。
わが国ドイツ語学界に一大革命を起し、
不世出の語学の天才と称せられた関口先生は、
ただ語学のみの天才であったか
本書は先生の全貌をあますことなく伝える唯一の書である。
編集責任者:荒木茂雄、真鍋良一、藤田栄
- 作者: 池内紀
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2010/10/21
- メディア: 単行本
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追記(10/16/16):
関連ブログを読んでいたら、
関口存男の以下の言葉を著作から引用してくれていた人がいた。
いい言葉だ。
世間が面白くない時は勉強にかぎる。
失業の救済はどうするか知らないが個人の救済は勉強だ。
(関口存男『独逸語大講座』より)
- 作者: 関口存男
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(文中敬称略)