光に向かってはって行け(サーロー節子)


スクラップブックから。
朝日新聞2017年12月12日朝刊
NPO ICANNノーベル平和賞授賞式典
カナダ在住の被爆者サーロー節子さん(85)講演



   私は13歳の少女だったときに、
   くすぶるがれきの中に捕らえられながら、
   前に進み続け、光に向かって動き続けました。
   そして生き残りました。


   今、私たちの光は核兵器禁止条約です。
   この会場にいるすべての皆さんと、
   これを聞いている世界中のすべての皆さんに対して、
   広島の廃墟の中で私が聞いた言葉を繰り返したいと思います。


   「あきらめるな!(がれきを)押し続けろ!動き続けろ!
   光が見えるだろう? そこに向かってはって行け」



敬愛する梅田望夫さんが教えてくれた
シリコンバレーでデジタル時代を生き抜くためのキーワード、
"muddle through"(泥の中を這って行く)を思い出した。


核の脅威の下に生きる僕たち、
デジタル革命の激流に生きる僕たち、
這ってでも、光に向かう意志が一番大切なんだと思う。
かっこつけるのでなく、ひるむのでもなく、
それでも、地を這って前に進むこと。


ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

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