マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』(講談社、2018)その1


千葉雅也さんの推薦文を読み、興味を持ち、
日比谷図書文化館で順番待ちして借りてきた。
マルクス・ガブリエル/清水一浩訳
『なぜ世界は存在しないのか』(講談社、2018)。



返却期限が近づいているのに気づき、
あわてて読み始めたら、面白い!
著者は哲学界に現れた彗星のような人だった。
清水一浩の訳文もこなれていて読みやすい。
1/3読み終えたところで、返却日が来てしまった。
他の区の図書館サイトで検索しても数十人待ち。
続きが読みたいなぁ……


金曜日はTGIFで「新宿ベルク」に寄ることがある。
本書は哲学書にしては安く、2,000円でお釣りが来る。
ベルクでギネスのパイントを2杯飲んで、
フライドポテトを頼むとその金額とほぼ同等になる。
今週は外ビールを諦め、家哲学を選択することにした。



虎ノ門の書店では見つからず、
紀伊國屋書店新宿本店哲学書コーナーに行く。
堂々の平積み。
旧著『神話・狂気・哄笑』も並び、力強いPOPが目に入る。


   「『なぜセカ』の原点はここにある。
   天才誕生の瞬間を目撃せよ!!(斎藤幸平)


これだから、紀伊國屋は楽しいよなぁ。
早くも数万部売れているというから
日本の読書人の層もなかなか厚いことが分かる。


なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ)

なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ)

神話・狂気・哄笑――ドイツ観念論における主体性 (Νύξ叢書)

神話・狂気・哄笑――ドイツ観念論における主体性 (Νύξ叢書)

(斎藤幸平さんの名前も並んでますね)



(寄稿・千葉雅也、朝日新聞2018年3月13日朝刊)
(文中敬称略)