スクラップブックから
朝日新聞2019年2月20日朝刊
鷲田清一 折々のことば 1381
向かっていく対象をもっていないことを
貧しいって解釈している。
北村道子
お金がないのは貧乏だが、
何をすればいいのかわからず
「いつも指示を待っている」のはもっと貧しいと、
映画衣装の制作に取り組むスタイリストは言う。
そんな放心状態でいる時に、例えば音楽にふれ、
自分には「こうして感動できるものがあったんだ」
とはたと気づく時、その音楽は人を支える。
(略)
『衣裳術』(新装版)から。
みっちゃんこと北村道子さんは
同居人と僕の共通の友人だ。
みっちゃんはいつも向かっていく対象を持ち、
それに全力で立ち向かい、
かつ悲愴でなく楽しんでいるから
いつも豊かでいられるのだと思う。
朝日朝刊一面に友人の文章が引用されるのは
ちょっと誇りに思えるな。
鷲田清一さんのコラムだから、なおうれしい。
- 作者: 北村道子
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