クリッピングから
朝日新聞2019年6月27日朝刊
大学進学特集 クイズ王の受験録
現役東大生クイズ王 水上 颯(みずかみ そう)さん
基礎知識を習得し使いこなすために
受験勉強は、費やした時間が結果に反映されるまでに
少し時間がかかるものだと思います。
(略)
僕の苦手な数学では、それが顕著です。
覚えるべき基本的な公式や定理などを頭に入れることが
第一段階なのですが、それだけでは入試問題は解けません。
練習問題などを通してその公式や定理の使い方を身につけ、
柔軟に使いこなせるレベルまでもっていく必要があります。
そうすることで、問題の取りかかり方が見えてくるようになる。
これが第二段階です。
解けなかった問題でも、
答えを見ると案外簡単だったということはよくありますが、
実践を重ねることで数学的思考力が磨かれていき、
初めて見る問題でも解く筋道を立てられるようになっていきます。
知識を身につけることと、その知識の使い方を身につけること。
そのどちらかが不十分だと、なかなか結果に現れません。
(略)
(談)
時間を作って高校数学を学び直している。
これが全然簡単じゃない!
数学的思考力がこんなに弱っていたなんて、
自覚症状がなかった。
水上さんの言う第二段階が僕にも役立つと思った。
公式や定理を柔軟に使いこなせるよう
練習問題に一問ずつ進むのだ。
問題ごとに時間を決めて、
時間内に解けなければ答えを見てもう一度やり直す。
勘が戻ってくるまでにはまだ時間がかかりそうだな。
知識の使い方を身につけるには
頭だけでなく手を動かした方がいいんだね。
脳と手の合同ストレッチといったところですかね。
- 作者: 芳沢光雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/03/19
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