クリッピングから
讀賣新聞2020年5月18日朝刊
読売歌壇(俵万智選)
転び方教わり滑り出す子らよ
恐れず転べそれが近道
横浜市 友常甘酢
【評】大事なのは、滑り方ではなく転び方なのだ。
しかも、さっさと転んだ方が上達する。
人生とも重ねあわせて読める一首
スキーの練習をしている光景でしょうか。
こどもたちを励ましながら、
励ます大人も励まされる歌ですね。
自粛して家ごもりする休日に
難易度高めの数独を解く
堺市 一条智美
「難易度高めの数独」がいいなぁ。
一条さんが見つけた余裕が読み手にも伝わってきます。
何かに夢中になっている時間は
他のことが気にならないですもんね。
他紙でこんな投書を見つけました。
東京新聞2020年5月18日朝刊
読者投稿欄「発言」より
「コロナ」って書いてみたら
主婦 内山紀子 79(東京都世田谷区)
コロナ問題はなかなかゴールが見えてこない。
(略)
そんな折、ネット上で
こんな歌が話題になっていることを知った。
「しばらくは 離れて暮らす コとロとナ
つぎ逢(あ)う時は 君といふ字に」。
「コロナ」と書いてみたら、
本当に「君」という字になった。
こんなことを思いついたなんてびっくりだ。
たくさんの制約の中で
楽しさを見いだしている人々のいることに励まされた。
(略)
僕もやってみました。
本当に「君」という字になってびっくり。
よく気づいたなぁ。