松岡正剛千夜千冊エディション・20冊突破記念フェア(Book 1st.新宿店)

新宿まで出掛けてきました。
目当てはこれです。
Book 1st.新宿店で5月22日から始まった
松岡正剛千夜千冊エディション・20冊突破記念フェア」。


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正剛さんがエディション20冊で取り上げてきた
キーブック(595冊)から選書。
展示・販売は全部で800冊を超えます。
リアル書店でこそ実現できる、
読者本位で、手間暇掛けた企画です。
正剛さんが編み上げた書物のミクロコスモスを探査しながら
知と感性の揺らぎを体感できます。


松岡正剛事務所発行の記念冊子(330円)冒頭に寄せた
正剛さんのメッセージを引用します。
(フェア会場でしか入手できないこの冊子が僕は欲しかった!)


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  組み合わさっていく本たち 松岡正剛


  本には天使も悪魔もいるし、薬も毒も含まれている。
  難解な本も洒落(しゃれ)た本も、
  挑戦的な本も微笑(ほほえ)ましい本もある。
  著者や作家は好きなように書くが、
  これをどう読むかは読者の勝手だ。


  千夜千冊エディションが二〇冊をこえ、
  採り上げてきたキーブックも五九五冊になった。
  それぞれに十冊ほどの参照本が含まれるので、
  ざっと五〇〇〇冊ほどを案内したことになる。


  あらためてエディションを眺めていると、
  私の「読み」の仕事の集大成になってきたような気がしている。
  さまざまな本を読んで
  その感想を書いているのが「読み」なのではない。


  それらを並べ章立てを組み、
  エディション各巻に
  『神と理性』『情報生命』『デザイン知』『心とトラウマ』『宇宙と素粒子
  『大アジア』『サブカルズ』『少年の憂鬱』『芸と道』といった
  「知と感性のための展望台」をこしらえたのである。
  展望台の形もいろいろだ。


  こういうものは、
  まだ誰も試みてこなかったのではないかと思う。
  私はライプニッツの結合法と
  フンボルト観相学に影響をうけてきたが、
  自分がしているのはまだ誰も出会ったことのない
  連関系読相学なのかもしれないとも思う。

                             (p.1)


フェアは7月25日まで
Book 1st.新宿店で開催中。
今後、全国のさまざまな書店を横断し拡大実施予定。
下線部クリックで最新情報をご確認ください。


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  千夜千冊エディション 制作チーム

  ◉執筆構成:松岡正剛
  ◉編集制作:太田香保、寺平賢司、西村俊克、大音美弥子
  ◉造本設計:町口覚
  ◉意匠作図:浅田農
  ◉口絵撮影:熊谷聖司ほか
  ◉編集協力:編集工学研究所、イシス編集学校
  ◉制作設営:和泉佳奈子
  ◉出版社:株式会社KADOKAWA


  千夜千冊エディション20冊突破記念冊子

  執筆:松岡正剛
  発行日:2021年5月17日
  発行:松岡正剛事務所
  印刷:情報印刷
  表紙デザイン:町口覚・浅田農
  本文設計:穂積晴明(編集工学研究所)
  編集制作:寺平賢司・太田果保(松岡正剛事務所)