助けあい、黄河文明、大樹の鼓動、王鐸

クリッピングから
讀賣新聞2022年1月10日朝刊
「読売書き初めコンクール」入賞作品決定


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「助けあい」「黄河文明」「大樹の鼓動」。
頭では知っていた言葉が
墨文字で書かれると、存在感が違います。
こちら側に迫ってきます。


  「助けあい」は、
  「助」の「力」ではねるところ、
  「あ」のぐるっとまわって
  はらうところが難しかった。

           (稲田和己)


  「黄河文明」では、
  黄河という川の強さを表したいと思いました。
  「河」の縦棒の長さなど、
  バランスを取るのが難しかった。
  4文字の一体感を保ち、
  言葉の力が伝わるように書きました。

                (久保詩絵空)


  応募作の言葉は
  教室にはってあった写真を見て力強さにひかれ、
  払いをそろえることや文字のバランスに気をつけました。
  無心になれて心が落ち着くのが好きで、
  受験勉強の合間にも息抜きで字を書いています。

                     (桂陽茉莉)


王鐸の書は伊藤空さんの作品で初めて知りました。


  高校の書道部の先生に王鐸の書を勧められ、
  香山寺作という詩の中の
  「響く」という言葉にひかれてこの詩を選びました。
  どうしたら王鐸のように書けるのかと半年間、試行錯誤。
  右と左で濃淡をつけることを意識し、
  字の中の細い線や空間も研究して完成させました。

                    (伊藤空)


記事によれば、応募総数計2275点。
小学生1335点、中学生517点、高校生423点。
特選4点、入選12点、佳作60点。
審査は書家の新井光風さん。