御酒所の裏方を務める


秋祭りの季節である。
秋晴れである。



この数年、地元町内会にいくばくかの寄付をし、
S酒店前で無料飲食を提供する御酒所の手伝いをする。
裏方は仕事の間は飲み食いできないので、
家で日清焼きそば目玉焼きのせ、おでんで腹ごしらえ。



区の集会所トイレに土足で入れるようにブルーシートを敷き、
Y材木店でテーブルに使える板を借りてきて
ビールケースの上に置く。
女性陣が用意した唐揚げ、おむすび、ウインナー、ポテトフライ、
厚揚げ煮、冷奴、豚汁等をここで振る舞う。
ビール、冷茶なども飲み放題の大盤振る舞い。



神輿を担ぎ、山車を引く面々が雲霞のように現れ、
飲み尽くし、食べ尽くしていく。
今年は前の御酒所で焼きそばが振る舞われたらしく、
食べ物は若干残ってしまった。
ま、こんなときは足りないよりはいい。
残った食料は終了後に女性陣の打ち上げに使われるから
ムダがない。



2時間半ほどでお役目終了。
これくらいの貢献でも何年も続けていると
町内会の面々と次第に顔なじみになってくる。
この時代、意外に大事な人間関係である。
マンション住まいの会社員は、
こどもと一緒に無料の飲み物、お菓子を持っていくだけで
祭り自体には参加しないんだよ、と裏方たちが教えてくれる。



二週間後には「鉢洗い」と称して、
慰労会が開かれるので参加予定。
地元長老たちの辛辣で、屈託ない雑談を聞いているのが
結構楽しい。