あんなに楽しみに待っていたのに
25分があっという間に過ぎてしまいます。
Eテレ「100分de名著」。
12月は番組初、社会学の名著を取り上げました。
ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』(講師:岸政彦)です。
NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)
- 発売日: 2020/11/25
- メディア: Kindle版
テキストの表紙から惹句を引用します。
「私」の根拠を開示する
安直な幻想に逃げず、現実を直視するための社会学。
ハビトゥス、界(シャン)、文化資本ー。
数々の強力無比な概念を駆使して、
社会の仕組みを解剖してみせた、ブルデューの主著。
なぜ階級格差は存続するのか。
私はなぜ私なのか。
精緻な理論が疾駆する社会学の金字塔を読みとく。
僕はブルデューも、『ディスタンクシオン』も知りませんでした。
講師の岸さんは立命館大学教授。
作家としても芥川賞・三島賞候補となる作品を発表しています。
関西弁をあやつりながら解説してくれるのが、なんだかホッとします。
原著翻訳を図書館で借りてきたけれど、
大部でとても期限までに読みこなせそうにありません。
……と思っていたら、
「100分de名著」放送に合わせて、
版元・藤原書店が普及版、訳者・石井洋二郎さんによる解説本を出してくれました。
出版界がどれほどNHK番組の波及効果に期待しているかが推察できます。
ええ、ええ、買いましたとも。
なけなしの書籍購入予算(B&B資金=常日頃から節約を心がけ、
別枠で取っておくBook & Beerのためのファンド)から緊急放出です。
ディスタンクシオン〈普及版〉I 〔社会的判断力批判〕 (ブルデュー・ライブラリー)
- 作者:ピエール・ブルデュー
- 発売日: 2020/11/27
- メディア: 単行本
ディスタンクシオン〈普及版〉II 〔社会的判断力批判〕 (ブルデュー・ライブラリー)
- 作者:ピエール・ブルデュー
- 発売日: 2020/11/27
- メディア: 単行本
- 作者:石井 洋二郎
- 発売日: 2020/11/27
- メディア: 単行本
番組では國村隼さんの翻訳文朗読が素晴らしいです!
NHKプラスに登録しておけば、
放送終了後1週間、無料で視聴できます。
ラジコと同じ仕組みですね。