100分de名著『ディスタンクシオン』(講師:岸政彦)

あんなに楽しみに待っていたのに
25分があっという間に過ぎてしまいます。
Eテレ「100分de名著」
12月は番組初、社会学の名著を取り上げました。
ピエール・ブルデューディスタンクシオン』(講師:岸政彦)です。



テキストの表紙から惹句を引用します。


  「私」の根拠を開示する


  安直な幻想に逃げず、現実を直視するための社会学


  ハビトゥス、界(シャン)、文化資本ー。
  数々の強力無比な概念を駆使して、
  社会の仕組みを解剖してみせた、ブルデューの主著。
  なぜ階級格差は存続するのか。
  私はなぜ私なのか。
  精緻な理論が疾駆する社会学の金字塔を読みとく。


僕はブルデューも、『ディスタンクシオン』も知りませんでした。
講師の岸さんは立命館大学教授。
作家としても芥川賞三島賞候補となる作品を発表しています。
関西弁をあやつりながら解説してくれるのが、なんだかホッとします。


原著翻訳を図書館で借りてきたけれど、
大部でとても期限までに読みこなせそうにありません。
……と思っていたら、
「100分de名著」放送に合わせて、
版元・藤原書店が普及版、訳者・石井洋二郎さんによる解説本を出してくれました。
出版界がどれほどNHK番組の波及効果に期待しているかが推察できます。


ええ、ええ、買いましたとも。
なけなしの書籍購入予算(B&B資金=常日頃から節約を心がけ、
別枠で取っておくBook & Beerのためのファンド)から緊急放出です。


ブルデュー『ディスタンクシオン』講義

ブルデュー『ディスタンクシオン』講義

(番組テキストと併読すると理解が深まる)


番組では國村隼さんの翻訳文朗読が素晴らしいです!
NHKプラスに登録しておけば、
放送終了後1週間、無料で視聴できます。
ラジコと同じ仕組みですね。

wikipedia:en:Pierre Bourdieu